これを見れば分かる!学部の決め方。~社会学部・法学部・国際学部編~
文系学部第3回目で
今回は社会学部・法学部・国際学部について見ていきたいと思います。
「社会」の仕組みを考えていく学部になっていきます。
これから国際化していき様々な問題が発生し、
解決するために必要となる力を養うとても大切な学部群といっても過言ではありません。
今回もしっかりと見ていきましょう。
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- 社会学:社会で起こる諸現象を調査・分析
- 社会福祉学:豊かな福祉社会の実現をめざして
- 国際関係学:あらゆる角度から国際社会を分析
- 法学:社会生活で必要なルールや規範を学ぶ
- 政治・政策学:対立や利害関係を調達し、解決策を探る
社会学:社会で起こる諸現象を調査・分析
社会学は、社会で生じる諸現象を調査・分析する学問です。
家族・若者・ジェンダー・メディア・文化・教育・地域など研究テーマはとても幅広く、研究の視点もさまざまであり学際性の強い学問といえます。
社会学では現場が重視されるため、フィールドワークなどの社会調査を行います。
聞き取りやアンケート調査によりデータを収集し、
仮設を立ててその裏付けとなる統計分析などを通じて、人々の意識を探っていきます。
最近注目されているテーマに、メディア学や観光学があります。
情報技術の発達により、ブログやSNSなどを通じて今や誰もが情報発信できる時代となります。こうしたメディア(情報伝達の媒体)の変化が人々のつながりにどのような影響を与えたのかを考察したり、
あふれる情報を取捨選択し読み解いていく力や発信する力を身に付けたりするのが
メディア学です。
観光学は、経済成長の起爆剤として注目される観光産業、観光開発に焦点をあて、
地域文化や地域経済、行政政策までを幅広く研究します。
地域活性化に深く関わる領域で、実務志向が強いのも特徴です。
Point!
社会学系の学部・学科は、その研究対象の広さから専攻・コース制を設けている大学がほとんどです。実際にどんなことが研究対象とされているか、在籍する教授の専門分野は何かを大学案内などで調べておきましょう。
~先輩たちの声~
社会学は幅広い事象を扱い、医療、家族、高齢化などの社会問題のほか、
日本のアートシーンなど文化事象も学ぶことができます。
(大阪市立大文学部)
社会福祉学:豊かな福祉社会の実現をめざして
社会福祉学は、社会全体の幸せは何か、その実現のためにどんな仕組みが必要かを考えていく学問です。
社会福祉というと、高齢者や障がい者への支援から育児支援や生活困窮者への支援なども含まれます。社会福祉学の役割は、人々の生活にかかわる問題を発見・分析し、具体的な解決指針を提示することだといえます。
これからの日本社会を支えるうえで必要不可欠な学問分野となります。
大学では、介護や援助といった技術面だけでなく、その背景にある理論や法制度の在り方についても学んでいきます。
理論分野には、社会福祉とは何かについて学ぶ社会福祉原論、福祉に関する法制度について学ぶ社会福祉法制、生活保護の意義や仕組みとその運用について考える公的扶助論などがあります。
技術面については、援助サービスの方法や技術を修得するソーシャルワークやカウンセリング実習、介護実習などの科目があります。
Point!
社会福祉学に関する学部・学科は私立大学を中心に多くの大学に設置されており、
大学によって理論と実践の重点が異なったり、地域社会とのかかわりを重視したりといった特徴があります。
福祉に従事するための資格は「社会福祉士」「介護福祉士」「精神保健福祉士」などがあります。資格取得をめざす人はそれぞれの大学で取得可能な資格を確認しておきましょう。
~先輩たちの声~
社会福祉学科で学ぶのは介護だけだと思われがちですが、
生活をしていくうえで重要な知識を身に付け、幅広い年代、さまざまな事情を持った人とのコミュニケーションの取り方についても学ぶことができます。
国際関係学:あらゆる角度から国際社会を分析
グローバル化が進むなか、世界の国や地域ではさまざまな問題が起きています。
国際テロや難民問題、民族紛争、社会全体の経済格差、地球温暖化など一国だけでは解決できない複雑な因果関係を持つ問題が発生しています。
国際関係学は、こうした国境を超える地球規模の問題に、
政治・経済、言語、文化などの多角的な視点で、よりよい解決策を探っていきます。
現地を訪れる海外研修、留学も盛んに行われており、語学力や異文化コミュニケーション能力も必要です。
Point!
国際関係学は主に社会科学・人文科学の2つの視点から研究していくため、
法学部、国際関係学部、国際文化学部や外国語学部でも学べます。
自分がどのような視点から学んでいきたいのかを考えて学部を選んでいこう。
さまざまな留学制度・支援を用意している大学が多く、1年間の留学を必須としている場合もあるので、費用なども調べておきたいです。
~先輩たちの声~
ヨーロッパ統合の歴史について、当時は知られていなかった資料に基づいて、
大国間の政治的取引を深く学ぶことができて、とても興味深いです。
(筑波大社会・国際学群)
法学:社会生活で必要なルールや規範を学ぶ
人間は一人では生きられない。他者とかかわりながら社会生活を営んでいくためには、一定のルールや規範が必要です。こうした社会のルールについて学ぶのが法学です。
法律家になるためのものと思われがちだが、
法学で身に付ける法的なものの見方(リーガルマインド)は、一般社会でも必要性が増しています。
法学では、憲法・民法・刑法などの六法を中心に、現実社会で生じる問題に対し法律を図っていくかを学びます。
また、法哲学・法制史など、法の理論や歴史についても学びます。
情報技術が飛躍的に発展する中、フェイクニュースや個人情報の漏洩などインターネットをめぐる問題が頻発しています。
情報化社会の問題を法的に考える情報分野の重要性や、コンプライアンス(法令遵守)の時代における企業経営での法律知識の重要性も増しています。
Point!
法学を学べる学部・学科は多くの国公立大・私立大に設置されています。
経済学部や経営学部でも経済法・経営法学科などで学ぶことができます。
法曹(裁判官・弁護士・検察官)を目指している人は、法科大学院への進学を視野に入れた大学選びをしましょう。
~先輩たちの声~
裁判所や刑務所へフィールドワークに行って、現役の弁護士の話を聞ける授業があり、
弁護士のほうがかかわってきた事案の話を聞くことができます。
世の中を動かしていることが学べておもしろいです。
(北海道大法学部)
政治・政策学:対立や利害関係を調達し、解決策を探る
政治学は、社会で発生する対立や利害関係を調整し、
よりよい社会秩序の形成をめざす学問です。
政治思想や政治哲学などの理論分野を学び、
政府や地域の統治の仕組みや、紛争や貿易摩擦といった国家間・地域間の問題など、
さまざま政治現象を分析・研究します。
現代社会のあらゆる問題・課題を多様な視点から考え、
解決するための政策を立案し効果を文化する政策学も注目されています。
政府や地方自治体の政策について学ぶ「公共政策」、
街づくりに関する政策を学ぶ「都市政策」、
温暖化や資源・エネルギー問題に関する政策を学ぶ「環境政策」などの分野があります。
近年、地域の特性を生かした産業育成、伝統文化の保護や観光対策などの地方創生・地方再生といったテーマを扱う大学が増えています。
Point!
政治学は法学部や政治経済学部、政策学は政策学部、総合政策学部などのほか、
政策系の学科をもつ大学でも学べます。
大学によって得意分野が異なるので、どの大学でどの領域を専門的に学べるのか、
大学案内などでよく調べておきましょう。
~先輩たちの声~
「政策科学」では、データに基づいた政策立案について学ぶことができ、
メディアリテラシーやデータの使い方について多くのことを学べます。
(立命館大学政策科学部)
経済、環境、国際などさまざまな分野を幅広く学ぶことができるため、
知識の幅が広くなります。
(南山大総合政策学部)
いかがでしたでしょうか。
これからの社会で起こりうる課題の解決策を探っていくという意味で実学的要素の強い学問分野です。
大事なお子様の将来のために、少しでもお役に立てれば幸いです。
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